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2021.7.11 INFORMATION

「Re:ステージ!ワンマンLIVE!!~Chain of Dream~」1日目ダイジェスト映像公開!

 

【オフィシャルレポート】

 417日の公演。『Re:ステージ! ワンマンLIVE!!Chain of Dream~〈振替公演〉』のトップバッターはオルタンシア。オープニングのアタック映像のあと、オルタンシアの伊津村紫役・小澤亜李、そして伊津村陽花役・嶺内ともみの2人のシルエットがステージに並ぶ。嶺内は、19年末のキャスト変更によって、新たに陽花に命を吹き込んでいるのだが、オルタンシアとしてのリアルライブをするのは今回が初となる。1曲目はさっそく新曲「Re:Rays」。キラキラと元気に、ちょっとの切なさが加わるのが実にオルタンシアらしい。これから先の未来のことを歌っているが、歌詞の〈Re:Rays〉の部分が、リレーの「継いでいく」という意味にも受け取れて熱いものがこみ上げてくる。続く「Dear マイフレンド」も二人で目を合わせながら声を重ねていく。

 MCで、「今の気持ちは?」と小澤に聞かれ、「ついに来たかという気持ちです」と嶺内がドキドキしている胸の内を明かしていたが、そんな緊張を感じさせないような堂々としたステージに思えた。続く名バラード「crave」では、二人の切ない歌声に心を締め付けられる。一転「FlowerS~となりで咲く花のように~」では、息の合ったダンスで会場を盛り上げていく。

 続くソロ曲コーナーは、パートナーのパフォーマンスの見どころをアピールしてからのスタート。小澤の「あのね」は、嶺内がかわいいと絶賛していたダンスもたっぷり堪能できたし、何よりもピュアな歌声がとても幸せな気持ちにさせてくれる。そして、まだCD音源化もされていない曲ということで、パフォーマンス自体が見どころと小澤が語っていた「アイノウアイノウ」も、気持ちがすごくこもっていて、歌声と表情でこの楽曲の魅力をいかに伝えるかという嶺内のアプローチも見えて、素晴らしかった。

 DJ Wild PartyによるDJコーナーで会場を温めると、衣装チェンジをした二人が登場。オルタンシアは二人でひとつという思いを歌った曲が多いので、いかに二人の気持ちを合わせるかが大事になると思うのだが、息もぴったりで、一緒に階段に腰掛けたり、手をつないだりしながら届けた「Dream a gate」と「*Heart Confusion*」は、そんなオルタンシアのかわいらしさが炸裂していたと思う。

 「ここで果てていってください」と言ってのラストスパートは、ロックチューン「君とインフィニティ」から。君と描く未来は無限大(インフィニティ)と歌うこの曲は、ファンのみんなと一体になれる曲だ。そして本編最後は、TVアニメでも印象的に流れた「Yes, We Are!!!」。コール&レスポンスがある曲なので、客席も声を出したくなるのだが、そこはグッと堪えて、二人の声にペンライトを振って全力で応えていたのが印象的だった。きっと心の声が、二人にも届いていたはずだ。

 アンコールは「Purple Rays」から。TVアニメ『Re:ステージ! ドリームデイズ』の第6話で流れた楽曲で、〈キミとだったら どんなことも できそうな気がするでしょ?〉や〈二人なら大丈夫さ〉という歌詞が、今、改めて絆を深めていっている二人にピッタリの歌詞だと感じたし、本当にそう思っていることが伝わってくるステージだった。それにステージにたくさんの風船が表れる演出もニクい! ちなみにこれは「オルタンシアと言えば風船だから」と、小澤がずっとリクエストしていたということだったが、ステージに溢れた風船を自分たちで片付けたり、水を飲むために風船をかき分けたりしているところが楽しかった。(感染拡大を予防するため、客席に風船を落とさずステージ内で完結させていたため)

 最後は二人での初ライブを振り返っていく。「緊張したし、完璧にできなかったけど、ともちゃんといっぱい目を合わせて楽しくできたから、完璧じゃなくても完璧だった」と小澤が伝えると、「今日が来てほしいような、まだ来てほしくない気持ちがあったけど、たくさん練習をして今日まで来ました。心配性な自分が楽しい気持ちで(ライブの)最後まで来れたのは、スタッフの皆さん、ファンの皆さん、そして横にいる亜李さんの力があってこそです。まだまだおぼつかない私ですが一生懸命頑張りますのでよろしくお願いします」と、涙を我慢しながら伝える。それに対して小澤は、先輩だけど考え方が似ているから気持ちが理解できて、二人でたくさん練習を重ねてきたと語り、「新生オルタンシアを築いていくためにも、このワンマンライブがあって良かったと思いました。これからも二人で一生懸命練習して頑張って、オルタンシアを鮮やかにしていきたいので、音楽やキャラクターを愛していただけるとうれしいです」と伝えると、最後は再び「Re:Rays」。今度は、振り付けをレクチャーして、「私たちの決意と新しい始まりの歌です」と言ってから披露する。オープニングのサプライズ感があった「Re:Rays」と、一緒に振り付けをして一体感がさらに増した「Re:Rays」。このライブを経て、さらにファンとの結びつきが強くなったことを実感できる印象的なナンバーとなった。最後は手をつないでステージを後にする二人。これからの新生オルタンシアの輝きが楽しみで仕方なくなるステージだった。

 オルタンシアのライブのあと、少し時間を置いてスタートしたのは、KiRaReのステージ。式宮舞菜役・牧野天音、月坂紗由役・鬼頭明里、市杵島瑞葉役・田澤茉純、柊かえ役・立花芽恵夢、本城香澄役・岩橋由佳、長谷川みい役・空見ゆきの6人がステージにスタンバイすると、オープニングナンバー「We Remember」のイントロが流れる。

 今回のライブでは、コンセプトミニアルバム『Chain of Dream』に収録されている新曲が歌われているが、実は昨年予定していたワンマンライブで披露するべく準備を進めていた曲たちでもある。ただ、この「We Remember」に関しては、コロナ禍で会えなくなってしまった思いも曲の歌詞に落とし込んでいて、それが〈会いたいよ つながれ つながれ〉というフレーズに集約されていると思っているので、1曲目ながらかなりエモい選曲だったし、実際、心を揺さぶられるステージとなった。最後に手を左右に振るところで会場が一体になるところの多幸感も素晴らしい。そこから、TVアニメのOP主題歌「Donʼt think, スマイル!!」で一気に熱を帯びていく会場。みんなを引っ張っていくような力強さが、歌からも感じられる。

 MCで久々に会えた喜びを分かち合うと、初期にやっていたというKiRaReの自己紹介をしたり、さっそくみんなを楽しませる。そして、軽やかにステップを踏みながら歌うミュージカルのような楽曲「Do it!!PARTY!!」、そしてバラードの「ステレオライフ」を披露。アニメで舞菜と紗由が歌っていたのも印象に残っているが、6人で声を繋いでいく「ステレオライフ」は切なくて素敵だった。

 続くソロ曲のブロック。トップバッターの牧野が軽快なギターポップチューン「Blooming, Blooming!」で会場を温めると、切なくておしゃれな「ロケット」を鬼頭が歌う。ファルセットを混ぜながら切なくも美しい高音を会場中に響かせると、立花がピンクのライトの中、「ガジェットはプリンセス」をキレキレなダンスとかわいい歌声で届ける。そして、ライブで叫びたくなってしまうこと必至の「For you!! For みい!!」を空見が全力で歌う。ファンも叫べない分、ジャンプをしたり拳で振り上げて曲に参加していた。続く田澤はおしゃれなサウンドと和の融合が新しい「ひと夜ひと夜にひとりごと」を優しくおっとりと、色気のあるボーカルで披露。そしてソロパートのラストは、ライブでも最高に盛り上がる岩橋が歌うロックチューン「せーので跳べって言ってんの!」。どんな状況下でも、ライブは楽しめる!ということを会場全体で証明していたのがカッコよかった。岩橋が「パーティーの始まりだ! 出番だよ、プリンセス」と謎の言葉を残してステージを降りると、立花がダンサー2人引き連れて登場する! KiRaReのメインコンポーザー・伊藤翼が作ったというKiRaReの楽曲をメドレーにしたインストをバックに、カッコよく、時にセクシーに踊り続けるという圧巻のダンスパフォーマンスを見せつけると、会場からは惜しみない大きな拍手が送られていた。

衣装チェンジをしてのデュエットソングパートでは、舞菜と紗由の「GROWING!!」、空見と田澤の「キライキライCЯY」、そして立花と岩橋の「ク・ルリラビー」と立て続けに披露する。キャラクターの関係性、二人の絆がどの曲からも伝わってくるのは長い期間一緒にやっているからこそだろう。それにしても、改めてKiRaReの楽曲は、センスの良い上質な音楽ばかりだと感心してしまった……

 MCでは、立花のダンスパートのことや、ソロ曲をフルで振り付けありで歌ったことが初めてだったことを話していたが、そのMC中に、何となく「間」が生まれてしまったのは、客席からの声がなかったからだろう。そんなところからも、これまでのライブと同じではないことを感じてしまう。

 だが、ライブが楽しいことはここまででたっぷり証明してきた。終盤は再び6人で盛り上げていく。ベースが超絶かっこいい「宣誓センセーション」はフリーで、メンバーもステージを広く使って、客席の全方位に歌を届けていく。そうやって楽しくてハッピーな空気を作り上げると、TVアニメの最終話の感動が甦ってくる「OvertuRe:」を歌い、さらに会場を盛り上げる。6人の歌声のパワー、そして歌っているときのメンバーの心からの笑顔が、このライブができた喜びを物語っているようだ。そして本編ラストは、ライブで盛り上がるナンバー「ハッピータイフーン」で、みんなで手を叩いたり、手を振り回したりして楽しみながらライブを終える。

 鳴り止まない拍手に応えてスタートしたアンコールは「君に贈るAngel Yell」から。この曲は大団円感、多幸感のある楽曲で、聴く人すべてが心から幸せを感じられるようなステージとなった。

 最後のMCでは、約1年延期となったライブができて、とても楽しく幸せだったこととライブに携わっているすべてのスタッフに感謝を述べていく。

「声が出ていないことを忘れるくらい、みんなのペンライトの光や顔から気持ちが伝わってきて、声がめっちゃ聞こえてくるんです。気持ちや思いは言葉にしなくても、受け手と送り手が強い思いを持っていれば伝わるものなんだと感動しました。ライブタイトルに込めた、繋がっていきたい、会えない日が続くけど思いを繋げていきたいというコンセプトを全身で感じることができる最高のライブでした。これからも『Re:ステージ!』のことを愛してくれますか?」と牧野が伝えると、大きな大きな拍手が会場に鳴り響く。

 最新曲から始まったライブの最後は、始まりの曲「Startin’ My Re:STAGE!!」で締めくくる。改めてここからスタートするんだという思い、〈もう一度 Re:STAGE!!輝け 光の中で〉という歌詞がとても心に沁みた。まだまだこれから前進していくんだという強い思いを感じるKiRaReのステージだった。

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